千年の茶【木箱】

【黒檀】

1、黒檀は古くから仏教と関わりがあり、固く頑丈で百害にも耐え、芳香が持続するため、邪気を避ける幸運物と考えられています。古代中国では多くの高官や貴族に愛され、しばしば装身具として身に着けられたり、家を守るためのお守りとして使用され、平和と幸運を祈られています。

2、薬効。黒檀は香りが芳しいため、その香りには安らぎと神経を鎮める効果があり、香りを嗅ぐことでリラックス効果と、睡眠を助ける働きが期待できます。また、長期間にわたって香りを嗅ぐことで心臓、肝臓、脾臓、腎臓にも助けになります。現代医学の研究によると、黒檀には殺菌作用があるため、古代の人々は空気中の病気を除去するために黒檀を香炉で焚いたことは科学的にも一定の根拠があります。

【紫陶】

紫陶の粘土は粒子が細かく、鉄分が高く含まれています。さらに、二酸化ケイ素、アルミニウム酸化物、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化カルシウムなどの鉱物も含まれ豊富な鉄分を吸収できます。紫陶の粘土の加工には、粘土を粉末状に砕き、粗い砂を除去し、混合比率を調整し、その後、バケツに水を加えて泥状にしてから攪拌して淘洗します。五、六回繰り返して淘洗した後、密封状態で自然乾燥させ、この時点で粘土はすでに、砂粒は一切なくなります。収縮率が高く（20〜30％）、製品率が低く、焼成後の器の硬度が高く、密封性が良く、「通気性が良く、透水性がない」恒温恒湿な保存機能が優れており、叩くと金石のような音がします。「玉のように滑らか、鉄のように固く、磬のような音、鏡のような明るさ」が特徴です。紫陶は主に手作業で坯を作り（高速回転器を使用した坯成形法）壺の形は主に丸い器ですが（今では多くの紫陶工芸家が水指紫陶を作るために打ち出し法を試みており、形状の突破を目指しています）、壺の内側には環状の模様が残ります。